留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

首都:バンダル・スリ・ブガワン
位置:東南アジアのボルネオ島の北西部に位置し、北は南シナ海、南はマレーシアに接しています。
面積:5,765平方キロメートル
人口:44万5400人(2022年)(出典:ブルネイ財務経済省経済計画統計局)
公用語:憲法での公用語はマレー語です。英語も広く通用し、華人の間では中国語も使われています。
通貨:ブルネイ・ドル(BND)
気候:熱帯雨林が生い茂り、気候は熱帯雨林気候に分類されます。通年、雨が多く高温多湿で、最高気温34度~38度、最低気温18度~21度、平均湿度85%と蒸し暑い気候です。赤道直下であるため、好天時の日差しは強く、帽子・サングラスを使って衣服での日差し対策をすることが重要です。また、十分な水分補給を欠かさず、熱中症対策も必要です。
 

ブルネイの高等教育は、ディプロマ(3年)、学士(4~5年)、修士(1~2年)、博士(4~6年)から構成されています。全ての高等教育機関は1学年2学期制を採用しており、前期は7月下旬から8月上旬に、後期は1月上旬に始まります。
ブルネイ教育省によると、ブルネイには国立、私立合わせて14の高等教育機関があります。

一般的な留学生の学費
(一例)スルタン・シャリフ・アリ・イスラム大学 
4年間の学士号プログラム:12,000ブルネイドル
1年間のプログラム:1,500ブルネイドル

(一例)ブルネイダルサラーム大学 
交換留学1年間:1,000米ドル
看護学・助産学:10,000ブルネイドル(年間)
医学・理系以外の学部:3,000~3,500ブルネイドル(年間)
交換留学1年間:1,000米ドル
交換留学の各コースにかかる生活費等
・Discover Brunei Course:1,550米ドル
・Global Entrepreneurship Summer School:1,650米ドル

ブルネイの物価は日本の物価よりもやや低く、航空運賃や宿泊費も他の東南アジア諸国(シンガポールを除く)とそれほど差はありません。

【住居】
例:学生寮(個室でバストイレ共用)
  エアコン付き:250ブルネイドル(1泊だけの利用の場合:45ブルネイドル)
  エアコンなし:125ブルネイドル
例:家族向けの寮の場合
  家具付き:850ブルネイドル
  一部家具付き:650ブルネイドル

【食事】
ブルネイの物価は日本と比べてやや安いですが、とりわけ外食に関しては安さが顕著です。たとえば、ナシ・カトック(ご飯とフライドチキンのセット)は1つ1ブルネイドル程度で売られており、ミネラルウォーターも1.5リットルのものが1本0.8ブルネイドルで売られています。留学生の場合、食費は月額27,000円程度になると思われます。

【交通】
ブルネイには公共交通機関として、電車や地下鉄はありません。
車社会の国で、車を持っていない場合はタクシーやバスが主な交通手段となります。

タクシー
ブルネイのタクシーはメーター制です。基本料金は最初の1分または1キロあたり3.50ブルネイドルで、250メートルまたは15秒ごとに追加料金の0.20ブルネイドルが加算されるシステムです。空港への往復には3ブルネイドル、地区から別の地区への移動には8ブルネイドルの追加料金がかかります。手荷物が2個を超える場合や、タクシー1台につき4人以上の乗客がいる場合も追加料金が発生します。その他、午後6時から翌朝午前6時まではメーター運賃の50%の割増運賃が発生します。

レンタカー
遠方に移動する場合はレンタカーも利用可能です。1日あたり60~100ブルネイドルの利用料がかかります。

水上タクシー
ブルネイ独自の水上集落を回る場合は水上タクシーも利用できます。乗車料金は2~5ブルネイドルです。

公共バス
ブルネイでは公共バスが6路線運行しています。乗車1回当たりの運賃は1ブルネイドルで、運行時間は午前6時から午後8時までの間です。バスのルートと時刻表についてはTransportBNのアプリから確認しましょう。

【光熱費】
光熱費は学生寮の場合は基本的に家賃に含まれていますが、自分で家を借りる場合は以下のような料金体系で支払うことになります。

電気代
最初の600kWhまで:0.01セント
601kWh~2,000kW:0.08セント
2,001kWh~4,000kWh:0.10セント
4,001kWh以上:0.12セント

水道代
ブルネイの水道料金は0.11ブルネイドル/m3です。1日おおよそ420リットル使用する場合は0.05ブルネイドルかかる計算になります。

犯罪発生状況
ブルネイは国民の大多数が敬虔なイスラム教徒(ムスリム)で、石油や天然ガスなどの資源を主な経済基盤としているため、国民は医療、教育などで手厚い公共サービスを享受しています。このような背景から、国全体として殺人などの凶悪犯罪の発生率は低く、比較的治安が良い国と言えるでしょう。
ブルネイ国内の犯罪の多くは凶悪犯罪ではなく、車上荒らしや空き巣などの窃盗犯罪が中心です。

犯罪多発地域
ブルネイにおいて犯罪が多発している特定の地域はありませんが、外国人が多く住む地区の家屋や、人通りが少なく空き地に隣接している家屋は、比較的空き巣の標的となりやすいため、長期滞在の場合は住居の立地などを考慮して慎重に選ぶようにしましょう。
また、銀行やATM周辺、ホテル、ショッピング・モール、レストランなどでは、スリ、ひったくり、置引きなどに注意しましょう。
さらに、件数自体は少ないものの、女性を狙った強姦殺人・傷害事件も発生しているため、人目につきにくい場所(トレッキング・コース、森林公園、映画館のトイレなど)での単独行動(特に女性)や肌を大きく露出する服装は避けた方が良いでしょう。

外務省 海外安全ホームページ ブルネイ:安全対策基礎データ[日本語]

ブルネイ国内ではお酒の販売、人前での飲酒が禁止されています。非イスラム教徒に限り、他の人がいない場所(ホテルの自室内など)のみで飲酒が認められています。イスラム教徒に対し、お酒をあげたり、すすめたりすることも禁止されていますので、注意しましょう。

空港、軍事施設、宗教色の強い場所(例えばモスクの内部)での写真撮影は制限されているので注意しましょう。その他、一般的に写真撮影は可能ですが、公共の場では、念のため事前に関係者から許可を得ることでトラブルを防ぐことができます。

また、国王をはじめ国民の多くがイスラム教徒のため、イスラム教の戒律が厳守されています。モスクや宗教施設を見学するときには、女性はミニスカートなど肌を露出した服装は避けるほうが望ましいでしょう。男性であっても極端な肌の露出は控えましょう。極端な場合には、イスラム法に則った罰則を科される可能性もありますので、十分に注意しましょう。さらに、人が集まる場所などで目上の人と同席する場合に足を組むことや、人や物などを指すときに人差し指を使うことは失礼な行為です(通常は親指を使う)。

ブルネイに14日以上滞在する場合はビザが必要になります。ブルネイに留学する場合は、入国前に学生ビザ(Student Visa)を取得することが必要です。申請時にはパスポート、手数料、証明写真のほかにブルネイ教育省からの紹介状と日本の学校からの推薦状が必要になります。
入国後は入国時に入国管理官から付与された滞在期間内(通常14 日)に移民局で滞在許可を申請する必要があります。この手続きは予め14日以上の滞在予定者向けのビザを取得している人も該当しますのでご注意ください。

ビザに関する詳細は以下のリンクから確認してください。

駐日ブルネイ・ダルサラーム国大使館[英語・一部日本語]
Visiting Brunei>ブルネイ留学(Studying in Brunei)に学生ビザに関する基本情報を掲載。

在ブルネイ日本国大使館[日本語]
トップページ > 入国・滞在手続きに入国・滞在許可に関する注意事項を掲載。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。