留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

位置:香港島、ランタオ島、九龍半島、新界、261の離島が含まれます。
面積:1,114.57平方キロメートル(東京都の約半分)
人口:約735万人(2022年)
通貨:香港ドル(HKD)
公用語:香港の公用語は中国語と英語です。英語は政府機関のほか、ビジネス分野でも広く使用されています。香港でビジネスを展開する企業の多くでは、英語、広東語のみならず北京語(標準中国語)に堪能なトリリンガル人材が要職に就く傾向があります。一方、日常会話では人口の88.2%が広東語を使用しています。
気候:香港は亜熱帯気候で一年の半分は温暖な気候です。1、2月は雲が多く冷え込みます。3、4月は比較的暖かく、湿度が高く霧が多くなります。5~8月は高温多湿で平均気温は26~31℃となり、大雨や雷雨に見舞われることがあります。熱帯低気圧は6~10月にかけて発生し、激しい風と大雨、高潮をもたらすことがあります。11、12月の朝晩は冷え込みますが、晴天で乾燥していて過ごしやすい気候です。年間平均降水量は地域によって差が大きく、平洲は約1,400mm、大帽山付近は3,000mm以上です。
(出典)香港特別行政区政府、香港政府一站通
(出典)香港天文台、香港天文台
 

香港には学位を授与する高等教育機関が22校あり、準学士から博士まで様々な質の高いプログラムを提供しています。2023年QS世界大学ランキングでは、公立大学5校がトップ100以内にランクインしています。香港の大学は世界でも有数のMBA課程を開設しているほか、世界各地の有名大学との連携課程も充実しています。
香港大学、香港科技大学、香港理工大学、香港教育大学、香港中文大学、嶺南大学、香港浸会大学、香港都市大学、香港演芸学院の9校は、大学教育資助委員会や公的資金の補助を受けている公立大学です。
私立大学は準学士以上のカリキュラム数を大幅に増加し、高等教育を受ける機会を提供しています。政府は学生への奨学金給付や研究支援などの支援策を講じて私立大学の発展促進に尽力しています。
 

一般的な留学生の学費として、公立大学と私立大学の一例は以下の通りです。
留学生と地元学生で異なる学費を設定している大学もあります。

年間授業料
公立大学(一例):182,000香港ドル(地元学生は42,100香港ドル)
私立大学(一例):134,000~169,210香港ドル(地元学生は89,800~112,810香港ドル)
※申請料として200香港ドルが必要)

語学留学生の学費として、公立大学と民間語学学校の一例は以下の通りです。
公立大学(一例)
広東語・北京語インテンシブクラス:29,250香港ドル(週5日)
広東語・北京語パートタイムクラス:6,500香港ドル(週1日~2日)
※新入生の場合は申込金として200香港ドルを別途支払います。

民間語学学校(一例)
北京語インテンシブクラス:8,800香港ドル(グループレッスン、32回)
※サービス料として別途200香港ドルが必要です。

香港の交通費、通信費、医療費は欧米と比較して安くなっています。学生は地下鉄、博物館、映画館、レストランなどで学生割引を受けることができます。大学の学生寮の住居費は一学期で5,000~15,000香港ドルが目安となります。飲食代、レジャー費、交通費などを含む生活費として、学生寮に住む場合は、年間30,000~50,000香港ドルを目安として確保しておく必要があります。
 
【一例】
・マクドナルドバリューセット:約24~35香港ドル
・MTR(地下鉄))片道運賃:約5.5香港ドル(中環‐銅鑼湾)
・映画チケット1枚:約50~130香港ドル
・コンビニで販売しているコーラ1缶:約9香港ドル
 
【住居】
香港の公立大学は通常、少なくとも2年間、留学生へ学生寮を提供しています。学生寮の家賃は一学期当たり5,000~15,000香港ドル、1年間で14,500~37,940香港ドルで学校によって異なります。
キャンパス外で住居を借りる場合は1か月8,000~15,000香港ドル、1年間で30,000~50,000香港ドル程度かかります。特にキャンパス付近の住居は割高なため、出費を抑えたい場合はシェアハウスも考慮する必要があります。

【光熱費】
学生寮の場合は家賃に光熱費が含まれることが多いです。キャンパス外の住居に住む際の光熱費の例は以下の通りです。
 
<一例>
電気代:248香港ドル程度(1か月)
ガス代:492香港ドル程度(2か月ごとの支払い)
水道代:396香港ドル程度(4か月ごとの支払い)
 
【食事】
香港で一般的な喫茶・軽食を兼ねた飲食店である茶餐庁は、手頃な値段で美味しい食事を提供しています。茶餐庁のセットメニュー(メイン料理、ライス、ドリンク)は約50~80香港ドルです。またマクドナルドバリューセットは約24~35香港ドル、コンビニで販売しているコーラ1缶は約9香港ドル、スターバックスカプチーノトールサイズは約36香港ドルです。

【交通】
地下鉄(MRT:Mass Transit Railway)は香港の主要エリア、新界、中国本土との境界など、香港を網羅しています。中環~銅鑼湾の片道運賃は約5.5香港ドルです。
バスは乗車時に移動距離に応じた運賃を支払います。九龍・新界エリアで運行するKMB(公共バス)の料金は2.3~52.6香港ドルです。
トラム(路面電車)は乗車距離に関わらず料金は一律で12歳以上の場合、3.0香港ドルです。タクシーは3種類あり、運行エリアに応じて色が分かれています。都市部の初乗り料金は27香港ドルです。
中環~紅磡のフェリー片道運賃は10.7香港ドルで、尖東~西九龍の水上タクシー料金は30香港ドルです。

(引用)香港特別行政区教育局、Study in Hong Kong

2020年以降、当地の抗議活動等に関する情勢は比較的落ち着いています。ただし、記念日などに合わせて突発的な抗議活動が行われる可能性もあるため注意が必要です。香港訪問の際は以下の点に注意してください。
・空港、ホテル、電車の乗降時など、荷物は常に目の届く範囲内に置く。
・荷物は常に施錠し、スリに注意する。
・多額の現金は持ち歩かず、ホテルの金庫など安全な場所に保管する。
・ハンドバッグや時計など、偽造品の購入に注意する。

外務省 海外安全ホームページ 香港:安全対策基礎データ[日本語]

香港 渡航情報

香港で就学する場合は渡航前に学生ビザの申請が必要になります。申請の手続きは教育機関から入学許可を受けた後、香港特別行政区入境事務所で行います。大学や語学学校がビザ申請サポートや、全ての手続きを請け負ってくれる場合があるので、入学が許可されたらビザ手続きについて教育機関に相談してください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。