留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:英国、ロンドン
留学期間:2018年9月~2022年8月
学校名:キングス・カレッジ・ロンドン
専攻名:国際関係学
留学形態:大学への進学(学士号取得)
奨学金名:JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)
おおさかグローバル奨学金
Future Leaders Scholarship (King’s College London)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
理由は大きく二つあります。
①姉がオーストラリアの大学に進学しており、とても楽しそうだったからです。家族ラインに送られてくる数々の写真を見て、生徒交流が盛んで多様性に富んでいる海外の大学に憧れるようになりました。
②私の興味があった国際関係学に特化したプログラムが国内の大学に無かったからです。高校3年生の春にオープンキャンパスに参加しましたが、ピンとくるものがなく、自分が求めている環境は海外にあると思いました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
国を選んだ理由:
①国際関係学の発祥地であること
②学費が他国より比較的安かったこと

留学先校を選んだ理由:
①国際関係学に特化したファウンデーションコースがあったこと
②トップレベルの学生が集まる世界都市ロンドンで学べること

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
家族は全面的に応援してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
エージェントと契約してから渡航までは一年ほどでしたが、情報収集の期間も含めると一年半ほどです。奨学金(特にJASSO)の出願書類作成は予想以上に時間がかかるので、大学・奨学金情報収集は早くから始めることをお勧めします。

【情報収集】2017年春頃(高校3年)
カナダ、オーストラリア、英国の大学を重点的にリサーチ。

【学校選定】2017年夏頃(高校3年)
進みたいプログラム、学費、生活費、必要書類、締め切り等を調べ 、どうしてこの大学に行きたいのか両親にプレゼンを行いました。

【出願】
2017年8月:エージェント契約
2017年10~12月:エージェント経由で出願
2017年10~12月:条件付き合格通知(出願して1~2週間後には結果が出た)
2018年4月:無条件合格通知

【ビザ申請】
2018年6月中旬:エージェント経由でビザ申請プロセスを開始
2018年7月下旬:大学がCASを発行
2018年8月上旬:ビザ申請
2018年8月下旬:ビザ発行
2018年9月下旬:進学

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
留学先での生活については、ブログや留学イベントなどから情報を収集しました。
ファウンデーションコース(進学準備コース)への進学を検討している方は、学生情報交換プラットフォームPIJASを一度ご覧ください。リアルな留学体験記やファウンデーションコースの情報など有益な情報が載っています
ホームページ:https://foundationuk.wixsite.com/mysite

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
英語のニュースやポッドキャストを聴いて毎日英語に触れるようにしていました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
志望校の情報入手、出願書類の添削、出願代行、ビザ申請サポートはエージェントに依頼しました。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)
おおさかグローバル奨学金
Future Leaders Scholarship (King’s College London)

JASSOの奨学金に関しては、高校のカウンセラーが願書作成の指南と添削をしてくれました。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
ロンドンは物価が高いので、ほぼ毎日自炊をしていました。家事が苦手な方は、渡航前に自炊の練習をしておくと良いかもしれません。
海外の大学はとにかく課題量が多いので、タイムマネジメントとストレスマネジメントがとても重要です。適度な運動や息抜きを習慣づけることで留学後のストレスを緩和できるかもしれません。私は週2回バドミントンをし、趣味の公園散策とお菓子作りでストレスを発散していました。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
【日本との違い】
日本の大学との大きな違いは授業形式です。日本は講義ベースですが、海外は講義とセミナーがセットになっています。セミナーでは100ページを超える課題文献を読み、自分の考えを発信することが求められるので、批判的思考能力が鍛えられます。
講義とセミナーの位置付けも特徴的で、とある教授が「講義はあくまでもイントロであり、本当の学びはセミナーにある」と言っていたのが印象的でした。

【学校生活の楽しみ】
学校生活の楽しみはソサエティ活動(いわゆるサークル)でした。私は二つのソサエティ(文化系と運動系)に所属しており、運動会、ボートパーティ、パブ会などを通して学部・学年の垣根を超えた交友関係を築くことができました。ソサエティ活動を通して仲良くなった友達とは今でも頻繁に連絡を取り合っています。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
【休日の過ごし方】
天気の良い日は公園で日光浴をしたり、読書をしたり、のびのびと駆け回る犬を見て癒されていました。まとまった休みがある時は、友達と国内・ヨーロッパ旅行に行きました。

【治安について】
エリアにもよりますが、夜の女性の独り歩きは危険です。日中は安全ですが、夜の外出時は男友達もしくは友達数人のグループ行動を心がけていました。
携帯や貴重品のスリも多発しているため、カバンはチャックのあるものを使用し、携帯にはストラップを付けて使用していました。貴重品は身から離さないよう緊張感を持って過ごすことを心がけていました。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
大変だったことは大きく二つあります。
①学業
幼少期に海外で生活していたので、日常生活で困ることはあまりありませんでしたが、学業面で苦労しました。膨大な文献や課題量が出されるので、ストレスでパニック状態に陥ることも多々ありました。大変な日々の支えだったのが、親身になって相談に乗ってくれた先生や友達の存在です。彼らのおかげで試練を乗り越え、次第に学業を楽しむ余裕が出てきました。
②ホームシック
留学して数ヶ月は重度のホームシックでした。家族や友達のいない異国の地での一人暮らしはとても辛く寂しく、毎日泣きながら両親に電話していました。ですが、時間と共に環境にも慣れ、新しい友達もできて少しずつ現地での生活を楽しめるようになりました。ロンドン最後の年は卒業論文の執筆で大変でしたが、毎日とにかく充実しており、日本への帰国を延期するほど現地での生活を満喫していました。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
大学3年目の夏休みは、日本で外務省とNPO法人でインターンをしました。大学4年目の夏休みは、ロンドンのジェラート屋さんで3か月アルバイトをしました。従業員も観光客も世界各地から集まった人たちで、多様な働き方や価値観に触れられた有意義な経験でした。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
①バイタリティが鍛えられた
留学初期は思うような成績が取れなかったり、周りと比べて落ち込んだりしましたが、様々な苦難を乗り越えるバイタリティが鍛えられました。

②世界を知ることができた
ロンドンは世界の富裕層が集まる都市で、能力、容姿、家柄の全てにおいて秀でている人が沢山います。私は負けず嫌いなため周りに対抗意識を燃やしていましたが、上には上がいること知り、良い意味で他人と比較することがなくなりました。

③卒業後の選択肢が広がる
日本の就活において海外大卒はとても有利です。知名度のある大学であれば、日本からリクルーターが来て企業説明会を開いてくれる場合もあります。海外の学位は日本に限らず世界で通用するので、キャリアの幅が広がったと感じています。

Q. 留学後の進路について教えてください。
大学卒業後、日本の大学院に進学しました。
今年8月から専門調査員としてニューヨークの国連日本政府代表部にて勤務予定です。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
トップクラスの学生と教育環境に揉まれた4年はとにかく刺激的で、学びの連続でした。最初は大変な思いをしましたが、その苦しみを乗り越えた経験が大きな自信につながっています。
留学は楽しいことも沢山ありますが、同じくらい大変なこともあります。家族への感謝を忘れず、限られた時間を思い切り楽しんでください!
皆さんの夢を応援しています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。