留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

・カレッジ、専門学校:Colleges and vocational school(2~3年制)
実社会で役立つ実践的なトレーニングを提供しています。
プログラムはビジネス全般、教育、ホスピタリティ、ヘルスケア、アート、デザインなど多様です。
大学への編入コースを設けている機関もあり、そういった機関では、大学への編入を前提としたカリキュラムが組まれています。
大学より学費が安いところがほとんどです。また、入学時に求められる英語力も大学に比べると低い設定されているところが多いです。
資格証明書(certificate)、卒業証書(diploma)、準学士号(Associate Degree)などを取得することができます。

・大学:University
カナダ統計局が公開している大学(University、College)のリストには、111機関(2024年5月現在)が掲載されています。

英語またはフランス語のプログラムが提供されており、そのどちらか、または両方の言語で学ぶことができます。
学士号、修士号、博士号などの学位を取得するためのプログラムが提供されています。

カナダの大学で取得できる学位としては、学士(3~4年)、修士(1~2年)、博士(3~5年)があります。この他に専門職学位(3~4年)があります。学位以外に、修了証明(Certificate、1~2年)を取得できるコースも存在します。Collegeの学生の場合、Collegeで取得した単位をUniversityで単位換算することができます。

さまざまな大学ランキングにおいて、カナダ国内1位となっているトロント大学には以下のような専攻分野があります。
 
応用科学・工学
建築・景観・デザイン
文理、生涯学習
歯学
教育
情報
運動学・体育学
法学
経営学
医学
音楽
看護
薬学
公衆衛生
社会福祉

大学への出願は、高校卒業資格が必須要件となっています。日本の高等学校卒業程度認定試験に類似するGeneral Educational Development (GED)テストで高校卒業資格を取得することもできます。
また、大学への入学には、一定の英語やフランス語の語学力が求められます。英語の場合はTOEFLテスト、IELTS、CAEL、フランス語の場合は、出願者ごとに語学力を評価することとされています。
 
トロント大学の場合、英語力の条件として下記を始めとした複数の条件が設定されており、出願後に、条件のいずれかを満たしていることを証明する書類を期限内に提出する必要があります。
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・ケンブリッジ英語検定:スコア180以上(各項目でのスコア170以上)
・TOEFL iBT:合計スコア89以上(スピーキングとライティングそれぞれスコア22以上)
・IELTSアカデミック:6.5以上(6.0を下回るスコアバンドなし)
ほか
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大学や学部によって異なりますが、非英語圏からの留学生は語学学校で英語を学んだうえで、大学に入学するルートが一般的です。英語のコースを併設している大学もあります。
 

カナダ統計局によれば、学部留学生の場合、平均で年間36,100カナダドル、大学院留学生の場合は、年間21,100カナダドル(いずれも2022年)の学費が必要となります。
大学生の生活費は平均で年間約15,000カナダドル程度とされています。

大学または州政府が留学生向けの応募ページを設けていることが多く、メールでの書類提出を受け付けている例もあります。出願時期は、大学、学部により異なりますが10月ごろに始まり、2024年は多くの大学が1月を提出期限としています。

出願者は、おもにCGPA(GPAの加重平均)と直近の年間GPAで評価されます。英語州の大学では、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)、IELTS(International English Language Testing System)、Cambridge English Assessment、CAEL(Canadian Academic English Language Assessment)のいずれかを課す場合があります。

カナダ統計局によれば、2000年以降にカナダに入国した留学生の10人中3人が、10年以内に永住者になっています。また、留学生の2人に1人が、卒業後1年以上カナダに在留しているとのデータもあります。カナダの大学を卒業後に就職を希望する場合、在学中にインターンシップを経験することが一般的です。
トロントの日系文化会館では、在カナダ邦人、日系人らとの交流イベント、日本式のお祭りなどを開催しています。
移民・難民・市民権省によれば、2023年12月31日現在有効な就学許可証保有者数の国別統計上位国は以下のとおりです。インドが圧倒的に多く、日本は10,280人となっています。
 
インド 427,085人
中国 102,150人
フィリピン 48,870人
ナイジェリア 45,965人
フランス 26,980人
イラン 24,960人
ネパール 20,465人
ベトナム 17,175人
メキシコ 16,980人
韓国 15,930人
アメリカ 14,825人
日本 10,280人

出典:カナダ政府公式ウェブサイト

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。